練馬区S邸の中庭

After

Before

 

都市の庭作りでは、広いスペースを設けることは難しく、坪庭程度であることがあります。
この坪庭を、南側に設置した場合、奥行も無いために、強光線や強風で失敗することがあります。
練馬区S邸の中庭は、建築家さんによりあらかじめに設けられたスペース。
広さは、ドライスペースと併せても、2坪程度で必ずしも広いとは言えません。
通常は、この位のスペースは、じめじめと暗い場合が多いですが、様々な工夫により、植物に適した環境になっています。
まず、画像手前のドライエリアがグレーチングで地下に繋がり、また二階部分のベランダもグレーチングの為に、上下の風通しが確保されます。
また、太陽光も適度に入り、三方がガラス窓の為、反射光で十分な明るさがあります。
建物自体を、後翅のウッドフェンスで囲んであるため、風通しも十分、病害虫の被害も少ないと思います。
繊細な林間の樹木を使う場合、強光線と強光には注意が必要ですが、期せずして林間の環境が保たれている状態です。
しかも、植栽部分は一坪程度ですので、施工費も高額ではありません。

少し無機質なグレーチング部分にも、個性的な器に寄せ植えを作り配置しました。
同じテイストの樹木を使う事で、庭に奥行も生まれます。
設計の段階で、庭のプランを落とし込むことで、様々な可能性が生まれます。
特にこれからの都市の庭作りでは「中庭」が、四季を感じ、快適な日々を過ごすヒントのような気がします。
お客様にも喜んで頂けました。
日々、癒しの景色を愉しんで頂ければと存じます。

楠 耕慈/くすのき こうじ

山野草の庭づくりを提案する野草家
楠 耕慈/くすのき こうじ
山野草の素晴らしさを一人でも多くの方に知ってもらうとともに、環境の変化、開発等により姿を見かけなくなった日本古来の花々をもっと身近に、それらを愛でるこころを大切にして頂きたく、日々取り組んでおります。

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